認知症介護を取り巻く状況は、介護保険制度の導入を機に大きく変わってきており
以前は、病気や症状からの認知症理解が中心であり
その状態をかかえて苦しんでいる人、本人の思いがほとんど考慮されないままに
認知症介護が考えられ、実践されていました。
現在では、認知症により知的機能の障害をかかえる「生活者」としての理解から
障害を有することからもたらされる生活課題や不安感情などに寄り添い
それをサポートしていくのが認知症介護であると考えられるようになった。
いわば、認知症高齢者の管理から、支援への改革です。
認知症高齢者の生活を支援していくためには、その人ひとりひとりを十分に理解することが
必要であり、それは身体的能力や日常生活動作といったこと以外にも
その人の生活背景や思いなどについて、共感的に理解していく姿勢が介護職には求められます。
認知症介護の質をきめるのは、介護職員一人ひとりの価値観であり
そこから導きだされる態度です。
認知症介護において、それを昔ながらの一方通行の世話と考えるならば
厄介で実りのないものと感じるでしょう。
しかし、反対に「学びと共感」の姿勢で利用者と接していけば
実り多き仕事でもあります。
「日本医療企画」より
実際、介護の仕事は大変で、1日に何度も腹が立って
自分をコントロールできなくなることも多くあります。
だけど、ご利用者が笑ってくれたり、喜んでくれたときは
すごく嬉しく、やってて良かったと思える瞬間です。
「苦」なのか、「学び」かは、自分の考え方で変わると感じます。
